ショートサーブを待たれて、レシーバーに前へ詰められることはありませんか。そんな相手に奥への選択肢を見せるのがフリックサーブです。ただし、単に強く長く打つサーブではありません。ショートサーブと似た準備から、対角のサービスコート奥へ素早く届けることがポイントです。この記事では、打ち方、着地点、使う場面、打った後の守り方を整理します。ショートサーブそのものを見直したい方はショートサーブの基本も先に確認してください。
この記事でわかること
- フリックサーブとショートサーブの違い
- 対角の奥へ入れる打ち方と狙い
- 使うタイミングと打球後の備え
- ペアでできる打ち分け練習
あなた:奥を狙うと高く浮いて、すぐ攻撃されそうです。
バドミントン道具と上達ガイド:まずは有効な範囲へ入る高さを覚え、同じ構えから打ち分けましょう。相手の返球まで一緒に練習すると使いやすくなります。
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フリックサーブの基本

フリックサーブは、ショートサーブに似た準備から手首や指の動きを使い、相手の奥へ素早く送るサーブです。レシーバーが前に重心を置いているときに、後方への移動を促す狙いがあります。図の黄色い矢印は、奥右のサーバーから斜め向かいの手前左サービスコートへ向かうイメージです。対角に入れ、ダブルスのロングサービスラインを越えないことが前提。図はコースを示す模式図で、実際の飛球の高さを厳密に描いたものではありません。
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ショートサーブと何が違う?
ショートサーブは相手の前方へ低く、フリックサーブは相手の後方へ素早く送ります。最初の構えを大きく変えると、打つ前にコースを読まれやすくなります。見た目の準備を似せて、打球時の押し出し方を変える意識を持ちましょう。
サービスのルールは同じ
サーバーとレシーバーは斜め向かいのサービスコートに立ち、境界線に触れません。サービス開始から打球まで両足の一部を床に付けて静止し、ラケットは前へ動かし続けます。BWFの規則では打球時のシャトル全体が床から1.15m未満であることも必要です。画像の奥右の人物は打球直後に動き始めた表現で、打つ前に足を上げる例ではありません。
打ち方の手順

まずショートサーブと同じ立ち位置と準備を作ります。バックハンドなら腕を大きく引かず、シャトルの台を確実にとらえましょう。インパクトの直前に握りを少し強め、ラケットを短く前へ加速させます。大振りになるとタイミングが見え、距離も乱れます。小さな振りで、相手の奥へ届く力だけを加えることから始めてください。フォームは人によって違うため、無理な手首のひねりは避けましょう。
構えをそろえる
右利きならラケットを右手に持ち、シャトルを体の前に用意します。ショートサーブを打つときと同じ足元・打点から始めると、相手には直前まで違いが見えにくくなります。
握りを使って短く加速
打球の瞬間に握りを強め、シャトルを前上方へ送ります。腕を大きく振り回すより、短い動きで距離を変える方が打ち分けやすくなります。まずは奥へ正しく入ることを優先し、高さは後から調整します。
奥のどこを狙うか

ダブルスでは、シングルスと違って奥のエンドラインまでサービスを入れられるわけではありません。後方の境界はダブルスのロングサービスラインです。最初はそのラインぎりぎりではなく、少し手前の対角サービスコート内を目標にしましょう。深さだけを追いすぎるとアウトが増えます。相手の頭上を越すことが目的ではなく、前に寄った相手に後ろへの一歩を使わせることが目的です。
まず中央寄りに入れる
外側の線を狙うと横へのミスも増えます。初めは対角サービスコートの中央寄りに、連続して入る距離をつかみましょう。安定したら相手の立ち位置に合わせて幅を変えます。
ロングサービスライン手前に余裕を置く
奥へ行き過ぎた球はアウトです。練習では「ラインの内側に落ちたか」をペアに見てもらいましょう。図の矢印の先端は、人物と重ならないよう、サービスコート奥の内側に示しています。
使うタイミング

レシーバーがショートサーブを待って前へ詰めるとき、フリックサーブは選択肢になります。黄色は奥へ、オレンジは前へ向かうコースのイメージです。ただし毎回フリックを打つと、今度は相手が後ろに備えます。普段のショートサーブを安定させたうえで、相手の重心を見て混ぜることが大切です。相手がすでに後方に構えているなら、無理に奥へ打つ必要はありません。
前へ重心が掛かったレシーバー
相手がショートサーブを早く触ろうとしているなら、奥へ向かう一球で体勢を変えさせられる場合があります。相手の足元だけでなく、ラケットを前へ出すタイミングも見て判断しましょう。
多用せず変化をつける
ショートとフリックの両方があるから、相手は前後を意識します。どちらか一方に偏ると読まれやすくなります。まず試合では、準備が整った場面で一度だけ試し、相手の反応を見てください。
打った後の備え

奥へ打てたとしても、相手が下がりながらスマッシュやドロップを返す可能性があります。サーブを見送ったまま止まらず、ラケットを構え直して相手の打点を見ましょう。ペアとは「前へ落とされた球」「奥へ返された球」を誰が取るか、練習の前に一言合わせておくと安心です。サーブで終わらず、次の返球までを一組にしてください。
相手の頭上の返球に備える
フリックが短くなれば、相手に強く打たれる危険が増えます。サーブ後は球だけでなく、相手がどの高さで触るかも見て、体の前にラケットを戻しましょう。
ペアで打ち分け練習

サーバー、レシーバー、両ペアの四人で練習します。最初はショートを五球、フリックを五球と分け、どちらも対角の範囲へ入れることを確認します。次に同じ構えからランダムに打ち、レシーバーに前後の動きを確かめてもらいましょう。最後は返球まで続けます。入ったか、相手がどこで触ったか、二球目に構えられたかを別々に見ると、改善点が見つけやすくなります。
10球ずつ数える
ショートとフリックを各10球打ち、まずは正しいサービスコートに入った本数を数えます。フリックが長すぎた球と短くて攻撃された球も分けて記録しましょう。
ランダムから返球まで
入るようになったら、レシーバーにどちらが来るか知らせずに打ちます。相手が奥で触った後の返球まで続け、サーブ側の二人が慌てず守れるか確認してください。
よくある質問

フリックサーブは反則ですか?
フリックという打ち方自体は反則ではありません。ただし、対角の正しいサービスコートへ向け、立ち位置、足、打点、連続した前方へのラケット動作など、通常のサービス規則を守る必要があります。大会ごとの適用規則も確認しましょう。
エンドラインまで入れてよいですか?
ダブルスのサービスでは、奥の境界はエンドラインではなく、その手前のダブルスのロングサービスラインです。ラインを越えて落ちるとアウトになります。
高く上げればよいですか?
高いだけでは相手が下がって十分に準備できます。まずは範囲内へ安定して入れ、相手に余裕を与えにくい軌道を探しましょう。無理に低くしてネットに掛けるより、成功率を優先してください。
まとめ

フリックサーブは、ショートサーブに似た準備から対角の奥を突く選択肢です。レシーバーが前に寄ったときに使い、ダブルスのロングサービスラインの内側へ入れます。打った後は相手の返球に備え、ペアと二球目を分担しましょう。次の練習で一回だけ、同じ構えから奥へ打ち、着地点と相手の触る位置を確認するところから始めてください。
次の練習で見る3点
- ショートと似た構えから打てたか
- 対角のロングサービスライン内側へ入ったか
- 打球後に返球へ備えられたか
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参考資料:BWF Laws of Badmintonのサービス規則とコート図、Badminton England「Hitting Technique」のフリックサーブ解説、同「Tactics」のダブルスにおけるサーブ選択を参照しました。


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