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【奥の球に慌てない】バドミントンダブルスでクリアを打たれたときの下がり方|ペアとの分担と構え直し

固定コート上に右利きの影絵4人を配置し、手前左の選手が後方へ近づく方向を青い矢印で示したダブルスの模式図 上達ガイド

相手のクリアで頭上を越され、慌てて下がる。ペアも同じ球を追い、打つ直前に譲り合ってしまう。そんな場面では、足を速く動かすことだけでなく、誰が取るかを決める・向きを変えて近づく・返した後に構え直すという順序を確認しましょう。

この記事は、ダブルスで相手に奥へ打たれたときの移動と役割分担に絞った基本ガイドです。主に、自分たちが左右で構えているところから後方の球へ入る場面を扱います。クリアそのものの打ち方や、ジャンプを使った高度な足運びの実演ではありません。

下がる前の確認|球の行き先と、担当する人を見る

手前左が後方の球を担当する例を示し、青は選手の移動方向で打球の軌道ではないと明記した図

クリアは、相手の奥のコートから自分たちの奥へ送られるショットです。ネット前から奥へ上げるロブでも、後方へ動く必要があります。ただし、どちらも「前にいる人が必ず下がる」と決めるわけではありません。球の方向と、その時点の2人の位置から担当を考えます。

左右で構えているときは、まず自分の側の球を確認

自分の側へ上がった球には、まず自分が入れるかを確認します。とはいえ、中央の線は担当を自動的に分ける境界ではありません。ペアがすでに球の下へ入っている、あるいは自分が大きく崩れている場合は、その状態も含めて判断してください。中央の球の考え方は、真ん中の球はどちらが取るかで整理しています。

前後で構えているときは、後衛の動きを確認

前衛が、頭を越された球をすべて追いかける必要はありません。後衛が対応できるなら、その移動とラケットを振る空間を空けます。後衛が逆側へ動いているなど、受け持ちが変わる場面はペアごとの確認が必要です。球を見上げたまま、ペアのいる方向へ走り込まないようにしましょう。

図は手前左の選手が後方の球へ対応する場面の例です。青い矢印は選手が下がる方向を示し、シャトルの飛ぶ線ではありません。人物は動き出す前の位置を表し、図の矢印をそのまま足でなぞる練習ではありません。

後方への近づき方|正面のまま追い続けず、早めに向きを変える

青い後方への矢印と向きを変えて近づく説明を添えた図。影絵は動き出す前の構えを表す

ネットを正面に見たまま、後ろ向きの小さな足踏みだけで長い距離を追おうとすると、打つ準備まで慌ただしくなりがちです。球の方向を見ながら体を横向きにし、距離に合う足運びで近づくことを、短い距離から確認します。

最初は、右利きのフォア側へ1方向だけ

球なしの練習では、まず右利きの人がフォア側の後方へ動く条件にそろえます。横向きを作り、ラケットを準備しながら近づき、姿勢を整えて止まる流れを試しましょう。図の影絵は配置を説明するための構えで、横向きになる途中の足順を描いたものではありません。

足を寄せながら進むシャッセや走るステップは、球までの距離と余裕に応じて使い分けます。「必ず3歩」「足を絶対に交差させない」といった決め方はしません。具体的な足運びに迷う場合は、指導者に実際の動きを見てもらってください。左利きやバックハンド側は、右利きのフォア側と同じ足順をそのまま当てはめないようにします。

打つ準備が間に合う位置へ、早めに近づく

腕だけを頭の後ろへ伸ばして届かせるより、打つ前に足で位置を調整できるかを見ます。フォアハンドで頭上の球を打つ基本では、ラケットを持つ肩の上から少し前で触れられる位置が目安です。ただし、追い込まれた球まで無理に同じ打点へ持ち込もうとしないでください。

後方の打点・横向きの準備・返球後の構え直しの参考:BWF Shuttle Time 教師用マニュアル(Module 7)。本記事はジャンプや空中での足の入れ替えを新たに練習する手順にはしていません。

ペアとの分担|同じ球へ同時に下がらない

取ると伝える手前左の選手と進路を空けて備える右のペアを示した模式図

取る人は早めに短く伝える

自分が入ると判断したら、「取る」などペアと決めた短い声で伝えます。相手がすでにスイングに入ったところへ、声を出したからと割り込むことは避けましょう。声だけでなく、相手の移動とラケットの位置も見る必要があります。

取らない人は、動く人の後ろへ回り込まない

ペアが後方の球へ入るときは、その進路やスイングの範囲を空けます。ペアの真後ろへ回って同じ球を見に行くのではなく、返球後にどちらが前や横を見られるかを考えて備えましょう。「取らない人は必ずネットへ走る」と固定しないことも大切です。

担当が決まらず2人が近づいたら、強く振り切る前に動きを抑えます。練習ではそこでラリーを止め、どちらが入る想定だったかを確認してください。使う声をそろえる方法は、ダブルスの声かけの記事も参考になります。

返した後の構え|打った球を見て、次の役割を決める

自分の返球と相手の打点に合わせて左右や前後の役割を考える構え直しの図

後方へ追いついても、そこで止まったままだと次の返球への準備が遅れます。反対に、打った直後に中央へ走ることだけを優先すると、ペアと重なったり、相手が打つ瞬間も移動し続けたりします。まず返球の高さと相手の打つ位置を見て、構えを作ります。

高く奥へ返したら、相手の攻撃に備える

相手が上から打てる高い返球をした場面では、左右で守る形を考えます。2人が同じ場所へ集まらないように位置を分け、相手が打つタイミングに構え直しましょう。左右の中央の球は、利き手だけで機械的に決めず、2人の位置と球の高さから判断します。

下へ打てたら、前後の役割を確認する

余裕を持って下へ打ち、攻めを続けられる場面では、前の返球を見る人と奥を受け持つ人を確認します。ただし、スマッシュやドロップを選んだだけで、必ず理想の前後配置になるわけではありません。返球が浮いた、相手に先に触られたなどの変化も見てください。

図は左右で構える場面の例で、すべての返球に共通する戻り位置ではありません。詳しい配置は、前衛と後衛の入れ替わり方、動作全体はフットワークの基本へつなげて確認できます。

前後・左右の配置と構え直す位置の参考:Badminton England 教材「Badminton Tactics」。配置を覚えるだけでなく、球の高さと位置に応じて考えるための資料です。

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ペアで反復練習|球なし、方向固定、最後に判断を加える

担当を固定し、球なしから1方向ずつ後方への移動を確認する練習の模式図

最初から左右どちらへ来るか分からない球を追うのではなく、担当と方向を固定します。以下は、本記事向けに組んだ練習例です。図の4人をそのまま球出し練習の待機位置にするものではありません。

  1. 場所を空ける:床のシャトルや荷物を片づけ、後方の壁・隣のコート・待つ人との間隔を確認します。
  2. 球なしで確認:担当する人が声を出し、1方向へ短く移動。横向きの準備から姿勢を整えるまでを、ゆっくり試します。
  3. 1球ずつ加える:球出し役が同じ方向へ余裕のある球を送り、返球したらいったん止めます。次の球は、全員が準備できてから出します。
  4. ペアの準備を見る:取らない人は進路の外で構え、取る人の動きが終わってから互いの位置を確認します。
  5. 慣れてから判断を加える:球出しの方向を増やす前に、中央の球をどう分担するか相談します。条件は一度に増やさず、短い組で交代しましょう。

例えば数球ごとに、「誰が取ると伝えたか」「打つ前に姿勢を整えられたか」「ペアの進路が空いていたか」のどれか1つを確認します。追いつくために足を大きく投げ出したり、後ろ向きに全力で走ったりする練習にはしません。十分な球出しが難しい場合は、球なしの段階へ戻してください。

よくある質問

奥側右の人物の頭から離して疑問符を配置した、クリアを打たれたときの動きについてのよくある質問の図

後ろへ下がるときは、いつも同じ足順でいい?

距離、球の速さ、フォア側かバックハンド側かによって変わります。条件を固定して動きを覚える練習と、その足順を試合のすべてへ当てはめることは別です。無理なく姿勢を整えられる範囲から、指導者や練習相手と確認しましょう。

頭を越されたら、前衛が追うべき?

後衛が対応できる球まで、前衛が追う必要はありません。後衛の位置と動きを見て、進路を空けます。前衛にも後衛にも入りにくい球は、ラリー後に最初の位置と声かけを振り返りましょう。前衛・後衛のどちらかへ常に固定する問題ではありません。

苦しい体勢でもスマッシュしたほうがいい?

下がりながら強打することだけを優先しません。触れられる高さと体勢から、返球後に備えられる選択を考えます。高く返して立て直す方法もありますが、相手に攻撃される可能性があるため、ペアも守る準備が必要です。クリアを選ぶ場面は、クリアの打ち方と使いどころで確認できます。

まとめ|担当、向き、返球後の構えを1つずつ確認する

担当を確認し、向きを変えて近づき、返球後に構え直す3点を整理したダブルスのまとめ図

相手に奥へ打たれたら、①誰が入るかを確認し、②早めに向きを変えて近づき、③返した球に合わせて構え直す流れを意識しましょう。ペアと同じ球へ走ることや、中央の1点へ戻ることを習慣にしないようにします。

次の練習では、球なしで1方向だけ確認するところから始めてみてください。足の速さだけを比べず、動き出す前の担当と、打った後の2人の位置まで振り返ると、見直す点を絞りやすくなります。

参考資料(2026年10月26日確認):前掲のBWF Shuttle Time 教師用マニュアルの後方ショット・構え直しの項目、Badminton England「Badminton Tactics」の配置の項目。本記事の担当確認、声かけ、練習の段階分けは社会人ペア向けの提案例です。図は固定コートと既存の影絵素材を組み合わせた模式図で、足順やスイングの連続写真ではありません。

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